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2022年2月28日月曜日

ワルシャワ渡航記 Part26: ウクライナ事情

  ロシアがウクライナに侵攻した。ウクライナはポーランドの隣国である。私が住んでいるポーランドの首都ワルシャワからキエフ間の距離は東京-広島くらいの距離なので、すぐ近くで起こっている出来事である。

 ポーランドではガソリンの価格が上がっていて、場所によってはガソリンが入手できない状態になっているらしい。帰りにスーパーに行ったら、長蛇の列ができていて日用品を買いだめしている人が多かったように見える。

 会社では「ウクライナにいる社員は仕事を辞めてシェルターに避難せよ」という旨のメールが送信され、人道支援のための寄付の募集が盛んに行われている。今日はワルシャワチームの週次ミーティングの日だったが、皆重々しい雰囲気で、「仕事が手に付かない」「ニュースをチェックしないといけないからほとんど仕事できない」みたいな感じだった。シニアマネージャ曰く「ストレスが大きいなら仕事はしなくていい。会社にできることがあったらなんでも言ってくれ。ポーランドで働くのが不安だったら何か考える。」ということで、かなり大事になっていた。

 また、寄付の募集で一悶着あった。「ウクライナ軍を資金援助しよう」という呼びかけに対して、「ロシア軍に所属する家族を持つ社員への配慮が欠けている。目的は人道支援にフォーカスして資金援助を求めるべき。」という返信があって、少しピリピリとした雰囲気になっている。ワルシャワオフィスにはロシア出身の社員もウクライナ出身の社員もいるので、政治的問題で社員の分断が起こらないことを願うばかりである。


poniedziałek 28 lutego 2022 r w Warszawie
Kenken

2022年2月25日金曜日

ワルシャワ渡航記 Part25: Fat Thursday

  今日はFat Thursdayという祝祭日だった。ポーランドではドーナツ(pączki)を大量に食べる。「机いっぱいにドーナッツが敷き詰められる。机一個かな?それとも全部の机かな?」と同僚が言っていたので、どんなもんだろうと楽しみにしていたが、大皿にドーナツが大量に盛られているだけだった。食堂のウェイターの人に「ドーナツちょうだい」って言ったら「1個?2個?それとも3個かな?」とテンション高めに聞かれてややお祭り感を感じることが出来た。

 「ポーランドはFat Thursdayやで」とチームの人にチャットしたら、別の国の人から「うちの国では肉を大量に食べるぞ」などの返信があった。どうやらFat Thursdayはキリスト教の祝祭日で、もともとは断食に入る前に大量にご馳走を食べておくという日だったそうだ。

 帰りにスーパーに寄ったらドーナツ箱買い(24個入り)していたおじさんがいてワロタ。家族で分けるにしても多すぎじゃないか・・・。さすがに飽きるやろ。


Czwartek 24 lutego 2022 r w Warszawie
Kenken

2022年2月24日木曜日

ワルシャワ渡航記 Part24: 荷物の受取は InPost が便利

  ワルシャワに引っ越してから宅配便を受け取るのが面倒だった。日本と違って時間指定ができないので、月曜日に配達を依頼すると、月曜日は外に出れないということになってしまう。ポーランド人の同僚に「InPostが便利だから使ってみ」と言われたので使ってみた。

 誰でも使える共有配達用ロッカーみたいなのが街中にあるので、自宅の近くのロッカーを指定すればOKとのこと。受取の際はバーコードリーダーにバーコードをかざせば荷物の取り出しができる。有効期限(48時間)以内に取り出さないと送り主に送り返されるらしいので注意が必要っぽい。また自分で受取方法を指定できない場合(誰かが自分の家宛に荷物を送った場合)でも、あとからInPostロッカーにリダイレクトするということもできるのでかなり便利。

 不便に思っていた問題が一つ解決されて嬉しい。


24 lutego 2022 r w warszawie
Kenken

2022年2月18日金曜日

ワルシャワ渡航記 Part23: オフィス閉まるの早すぎ問題

  オフィスが快適すぎる。最初にオフィスを訪問したときの感想は「スーパー銭湯」だった。

 スーパー銭湯に行くと入り口でバーコード付きのブレスレットをもらう。スーパー銭湯の中ではリラックスしたり、飲食したり、遊んだりできるが、その場でお金を払う必要はない。ブレスレットのバーコードをかざすだけでよい。あとで精算しないといけないのだが、無料で遊んでいるように錯覚してしまう。

 オフィスに初めて行った時の感覚は、スーパー銭湯に初めて行った時の感覚に近かった。同僚から「カフェに行ってコーヒー飲もうぜ」と誘われたとき、最初は念のため財布を持って行ったのだが、食堂だけでなくカフェも無料だったのには感動した。オフィスの中には卓球台、ビリヤード、アーケードゲームなどが設置されていて無料で遊べる(*1)。朝食&昼食&夕食&おやつも無料。まさにスーパー銭湯。スーパー銭湯と違うのは帰宅時にお金を請求されることがないということ。むしろ給料としてお金がもらえる。

 しかし唯一オフィスに不満があった。20時にオフィスが閉まるということだ。ワークライフバランスもいいけど、もうちょっと仕事しようぜ(*2)・・。みんな早く帰りすぎやろと不満が募っていた。まあこれがヨーロッパ風な働き方なのかと思っていたが、どうやらオフィスが早く閉まるのはコロナの影響だということが分かった。本来なら24/7でオフィスにアクセスできるらしい。もうちょっと勤務時間増やしたい(*3)と思っていたので安心した。

(*1) 勿論仕事もしないといけないのだがソフトウェアエンジニアリングが好きな人にとっては遊びと同じである。
(*2) みんなが早く帰るのではなく自分の出社時間が遅いだけという説もある。
(*3) 勤怠管理が無いのも会社の良いポイントだ。あれほど無駄なものはない。


18 lutego 2022 r w warszawie
Kenken

2022年2月16日水曜日

ワルシャワ渡航記 Part22: ランチマッチングアプリ

 会社で提供されているランチアプリが面白い。週に一回どこかのオフィスで働くている誰かと自動マッチングして、オンラインチャットで話すことができる。これまでエンジニア、データコンサルタント、マネージャの人と話した。タイムゾーンの関係上、マッチングしたのはヨーロッパ圏の人だけだった。
 
 もともとは「無料で英会話レッスンできるじゃん、ラッキー!」くらいな気持ちで始めたが、プロジェクトメンバーと話すのは気が引けるような話題(別プロジェクトへの移動や別オフィスへの移動)や他のオフィスの様子などが聞けてかなり面白い。

 特に有用だったのはUSへの移動に関する情報だ。USで働くためにはH1-B ビザの抽選に当選するのが必須と思っていたが、そうではないらしい。一度多国籍企業に採用されて、一時的にUSオフィスに移動となる場合には別のビザが使えるらしく、そのビザには抽選がないらしい。

 若干諦めかけていたシリコンバレーで働くという夢への扉が開けた感じがする。しばらくはポーランドで働くと思うが、3~4年経ったらUSに移動したいなと考えている(ポーランド過ごしやすいのでもっといるかもしれないが。)。また、オフィス/プロジェクトの移動は会社的にもキャリア構築のために推奨しているらしく、ほとんどの人は、3~5年くらいのサイクルでオフィス/プロジェクトの移動をするらしい。ポーランド〜アイルランド〜アメリカ〜日本みたいな感じで世界一周出来たら面白いかもしれない。

16 lutego 2022 r w warszawie
Kenken

2022年2月12日土曜日

ワルシャワ渡航記 Part21: 謎の白身魚

  ワルシャワの寿司屋(大衆店)に行くと、だいたいネタはマグロかサーモンかカリフォルニアロールである。今日は少し高めの店に行ってみたところ、生サーモン、炙りサーモン、赤身、中トロ、サバ、・・と少しバリエーションが豊富になった。ネタの上にコチュジャンやガーリックを添えるなどの一工夫が見られた。店のオーナーが日本の寿司コンテストで優勝した人らしい。

 その中に謎の白身魚があった。最初はえんがわ?と思ったがそんなマニアックなネタが出てくるわけないなと思い、タイ?ヒラメ?タラ?といろいろ考えていたら、Butter Fish という魚らしい。分厚くて脂身が多いえんがわみたいな感じだった。食べすぎるとお腹を壊すことがあるらしい。

 余談だがウェイトレスのお姉さんが天使すぎた。可愛すぎて勧められるがままにいろいろ注文してしまった。毎週末通ってしまいそうだ。それにしても味噌汁550円は高すぎるやろ・・。

12 lutego 2022 r w warszawie
Kenken

2022年2月6日日曜日

ワルシャワ渡航記 Part20: 物乞いに優しい人たち

 ワルシャワに渡航して、物乞いの人たちと何度か遭遇した。

 最初はスーパーマーケットでパンを持った人に話しかけられた。パンを売りにきたセールスの人かと思ったら、どうやらお腹がすいているのでパンを買ってくれと言っているらしい。他を探してくださいと断ると去っていった。

 カフェでくつろいでいたときにも子供に話かけられた。普通に店の中に入って来て、テーブルを回りながらお金を集めているようだ。自分は断ったのだが、よく観察していると3,4割くらいの人たちはお金を渡していた。

 カフェで話しかけられるのが一番多いパターンだが、道端で話しかけられることもある。断って横断歩道を渡ろうとすると、向こう側から若い女性が走ってこちら側にやってきた。その女性は物乞いの人にお金を渡し、また走って戻って行った。どうやら物乞いの人を見つけて、わざわざ反対側の道路からやってきたようだ。

 海外に行くと物乞いの人たちを目にすることは珍しくないが、これほど物乞いたちに優しい人たちを見ることは珍しい。

2022年2月3日木曜日

ワルシャワ渡航記 Part19: 賃貸アパート契約

  3ヶ月宿泊したAirbnbとおさらばして、2月から賃貸のアパートに住んでいます。賃貸の契約プロセスは日本と同様で、

  1. ネットでいくつか候補を絞る
  2. 不動産屋に行く
  3. 内見をする
  4. オーナーと交渉する
  5. 契約締結
  6. 補償金、初月の家賃、仲介手数料の振込
  7. 鍵の開け渡し
のように進みました。ポーランド語がまったく話せないので不安でしたが、外国人向けの不動産屋があって、担当の人が英語ネイティブだったので助かりました。日本と違うのはオーナーと交渉の余地があることです。家賃を下げてくれとか、この家具を買ってくれとか、この家具はいらないから外に出してくれとか、いろいろ交渉することができます。ただし、度が過ぎるとオーナーから「お前には貸さない」と言われるらしく、その辺の塩梅が外国人の感覚だと難しいらしいです。自分の場合は、仲介の不動産会社に交渉を代理でやってもらいました。結果、
  • 20%弱のディスカウント
  • 布団セット一式
を勝ち取りました。

 契約したアパートは、
  • 会社まで徒歩10分以内
  • 0階にコンビニがある
  • レストランやフードコートが近くに多い
  • 最上階なので騒音が少ない
  • 部屋が広い(東京時代に住んでいた部屋の2.5倍くらいあるw)
  • リノベーションしたばかりなので綺麗
  • オーナーが英語話者でトラブル対応がスピーディ
とかなり条件が良く、気に入っています。

 引っ越した直後はセントラルヒーティングが動作しないというトラブルに見舞われましたが、無事解決して、快適な冬を過ごせそうです。