片方は若いマウス、他方は年老いたマウス。
すると、年老いたマウスに若返り現象が見られた。
若返り現象は、筋肉、肝臓、膵臓、心臓、そして、脳に見られた。
特に興味深いのは、脳が若返ったということだ。若い血に晒されることで、ニューロンが多く作られ、シナプスの活動が盛んになった。
”プラズマ”と呼ばれる血液成分がこの若返りに関与していると考察し、今度はマウスに若いマウスの”プラズマ”を注射して、脳の活動の変化を観察した。すると、手術で循環器を共有させたときと同様に脳の若返りが観測できた。
さらに一歩研究を進め、若い”人間”のプラズマをマウスに注射し、その効果を確認した。
Barnes Mazeテストと呼ばれる認知テストを行ったところ、”人間”のプラズマにもマウスの脳を若返らせる効果があることが分かった。
”プラズマ”によって脳が若返るのはマウスだけなのだろうか?
我々人間も若いプラズマによって脳を若返らせることができないだろうか?
現在スタンフォードで臨床試験が行われている。
アルツハイマー患者に20代の人間のプラズマを注入して、症状が改善するかどうかを確認中だ。
もしポジティブな結果がえられれば、脳を若返らせる要素を発見し、その要素を合成することでアルツハイマーやその他の認知症を治療することができるかもしれない。
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