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2023年3月19日日曜日

ワルシャワ渡航記 Part38: レイオフがあった

 会社でレイオフがあった。何人かの同僚が会社を去ることになって非常に悲しい。「会社に来たらなぜか入館証が機能しなくてクビになったことを知った」とか、「会社のサイトに突然ログインできなくなってクビになったことを知った」など、日本企業では考えられないような混乱があった。

 個人的な意見だが、レイオフという経営判断は正解だったと思う。レイオフをしないで数年後に会社に大きなダメージを与えてしまうよりは、はるかにましな選択だし、当然の選択だったと思う。むしろ判断は遅かったとすら思う。

 いちワーカーとしては最悪自分がレイオフされてもいいと考えていた。いくら景気が悪いといってもBig Techで働けるくらいのスキルがあれば、再就職に困ることはないだろう。いっそ無職になって2,3年遊んで暮らしてみるのもいいかもしれないし、起業にチャレンジするのもいいかもしれない。みんな悲観的になりすぎだろうと呑気に考えていた。

 しかし、このような発想ができるのは自分の母国が豊かで平和な国であるからだということに後になって気づいた。自分の場合は、レイオフされたら日本に帰ればOKだ。十分納得でいる職を探すのも簡単だろう。だが、戦争をしている国から来ている労働者はどうか、ハイパーインフレでまともな生活ができない国から来ている労働者はどうか、政府が腐敗していて賄賂なしでは何もできない国から来ている労働者はどうか。

 

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