successからmasteryへと進化するには何が必要なのか?
”near win”を評価することで、熟練への道は開かれる。
アーチャリーの世界には、「アーチャーのパラドックス」と呼ばれるものがある。
”標的を射ぬくためには、微妙にずれた部分を狙わないといけない。”
successとは的の中心を射抜くことである。
しかしmasteryは、それ自体に意味を見い出さない。
たまたま的の中心を射抜けたことに意味はないから。何度でも再現できなければ意味はないのだ。
masteryとは成功の瞬間ではない。
masteryとは目標に向けてのコミットメントではない。
恒久的に追い求めることである。
それを達成するためには、"near win"を評価することが大切である。
芸術における大作を思い浮かべて欲しい。
製作者自信は未完のもの(= near win)であると考えているものが、世間から高く評価されることがしばしばある。
masteryの追求とは、絶えず前進を続けるものである。
masteryにゴールはない。常に自身の理想と現実のギャップを埋めようという衝動に駆り立てられるのだ。
near winのわかりやすい例はオリンピックの銀メダリストである。銀メダリストの気持ちは次の大会に向かっている。
near winが効果的なのは、私達の目標 -- それは遠い未来に向けられることが多い -- をより近いところに設定してくれるからだ。
遠い未来に向けられた目標は抽象的だが、現状に近いところに向けた目標は具体的だ。
私たちを現在に集中させてくれて、目の前の問題の解決に意識を向かせるのだ。
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