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2011年10月21日金曜日

sedの最短一致

最近知ったけど、sedはstream editorの略らしい。
それはどうでもよくて、sedの正規表現のマッチングの小技的なものをメモとして書いておく。
HTMLをパースする場合を考える。
 
 例えば、

<tr><td>id</td><td>data</td></tr><tr><td>1</td><td>AKB48</td></tr><tr><td>2</td><td>perfume</td></tr><tr><td>3</td><td>bump.y</td></tr>


のようなデータからHTMLのタグだけを消して、意味のある値だけを取り出したいとする。つまり、

id data
1 AKB48
2 perfume
3 bump.y

のような出力をえたい。

 このときに、
sed s/\<.*\>//g test.html
みたいな書き方をすると悲しいことになる。(行全体にマッチしてしまい、すべて空行になってしまう。)
これは、複数のマッチングが考えられる場合なるべく長いものにマッチする(最長一致)からである。この性質はsedに限ったことではなくて正規表現全般に言えることで、デフォルトでは最長一致である。

 最短一致を利用するためのオプションを持つ言語もあるが、sedには無いので何らかの工夫が必要となる。今回の場合は、閉括弧が現れた時点で一旦マッチングをやめるようにすればいいので、以下のように書くと思惑のデータがえられる。

sed s/\<[^\>]*\>//g test.html

 データの間にスペースを入れたい場合は、
sed 's/<[^>]*>/ /g' test.dat
とする。(スペースを用いるので''で第一引数を囲む。''を使うとエスケープ文字の扱いが変わるので<>はエスケープしない。※注)

※注)
 シングルクオーテーションで囲んだ場合、シングルクオーテーション以外の文字は普通の文字と同じ扱い。ダブルクオーテーションで囲んだ場合は、"$`\以外の文字は普通の文字と同じ扱いになるそうです。

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