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2022年11月13日日曜日

読書「希望の国のエクソダス」

 希望が無くなってしまった日本で、大規模な中学生の不登校が発生する。中学生たちは学校に意味を見出せなくなってしまっていた。中学生たちはインターネットを通じて巨大な組織を形成し、インターネットビジネスによって影響力を増していく。やがて中学生たちは日本の中に独立した国家を築きあげる。 


 この書籍は1998年から2000年に連載されていたものらしい。会社とは異なる共同体組織によるビジネスの台頭、デジタル通貨の発行、インターネット動画を使った監視(ガーシー?)、姥捨山プロジェクト(成田悠輔?)などが作中で描かれていて、20年前からこのような世界観を持っていた村上龍ヤバいなと思った。

 最終的に中学生の集団は北海道に集団移住して、独自の国家のようなものを作る。これは、ピーターティールやセルゲイブリンとかがやろうとしていることに近い気がする。日本オワコン論が語られるようになってから久しいが、2020年台に起きそうな新しいムーブメント的なものが書かれていてワクワクした。

2013年12月8日日曜日

読書「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」

 中島らもの「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」を読んだ。本書は著者の青春時代を描いたエッセイである。


 
 中島らもさんは、小説家、俳優、ミュージシャン、コピーライターなどをやっていた人である。最近までまったくどういう人か知らなかったけど、ある技術者の人が好きだと言っていたので興味がわいてきて読んでみた。

 内容は、「こんなアホなことしたよ」「あんなおもしろいことあったよ」だったり、「こんな恥ずかしい失敗をした」「この頃はこういう不安を持っていた」だったり、人間くさいエピソードが盛りだくさんで、読んでいると何だか”ほっこり”してしまう。

 一番笑ったのはダッチワイフのところ。
ガスが注入されるにしたがって、プーッとおモチのように膨れてくる自分のお腹をながめながら僕は、
「こりゃまるでダッチワイフだな」
と不遜なことを考えていた。

肝臓を悪くして入院していたときに、肝生検という検査をしたときの話らしい。

 僕も、もうちょっとバカなことをやる時間を増やした方がいいなと思った。

2013年12月2日月曜日

読書「マリアビートル」

 伊坂幸太郎の「マリアビートル」を読んだ。

 新幹線の中で殺し屋たちが対決する話。「グラスホッパー」で出てきたキャラクターたちも登場する。いたるところに伏線が張られており、終盤にかけてどのように回収されるのか想像しながら楽しく読むことができた。



2013年9月25日水曜日

読書「Animal Farm」

George OrwellのAnimal Farmを読んだ。

牧場の動物たちが反乱を起こし、人間を排除した動物の国を作るという話。すべての動物は平等である。という信念のもと誕生した動物達の国だったが、独裁者が誕生し奴隷制度、反乱者への虐殺が始まる。そして最後には、・・・・

ラストは衝撃的でまったく予想外だった。
まさか「Four legs good, two legs better!」になるとは。

英語の小説を読破するのは人生初のような気がする。数学書やコンピュータ技術書と比べると、やはり単語が難しい。今度は1984に挑戦しようと思う。

2013年5月18日土曜日

読書「人間失格」

 太宰治の人間失格を読みました。

作中で、主人公が友人と言葉遊びをします。
その中で、「罪」のantonymは何か?という問いがされます。
その答えによって、その人のすべてが分かると主人公は言いますが、結局その場面では答えにたどり着くことは出来ません。

「罪」のantonymは、「死」ではないかと思います。
「生きていくことは罪なのか?」と主人公が自問する場面があります。「生きること」 = 「罪」であれば、罪のantonymは「死」です。
そして作者は自身の人生で罪とは正反対の決断をしました。この作品が太宰治の遺書だとすると、それが答えなのではないでしょうか。


2013年5月13日月曜日

George Orwellでも読んでみようかしら。。

George Orwellの「Animal Farm」と「1984」を買った。


「Animal Farm」はlang-8で進められたから。「1984」は「1Q84」つながりで。

しかしKindleの書籍は安いなー。

「Animal Farm」は紙だと943円なのが100円。

「1984」は紙だと1046円なのが100円。



2013年5月3日金曜日

読書「こころ」

 夏目漱石のこころを読みました。

脳みそに強烈な刺激を受けました。何回でも読みたいと思いました。

2013年4月20日土曜日

Kindle Paperwhite買いました

本棚がいっぱいになってきたので、そろそろ電子書籍に乗り換えようと思いKindle Paperwhiteを買いました。
予想以上のクオリティの高さと、予想以上のお得感を感じられたので、軽く宣伝します。


ディスプレイがきれいすぎる
Kindleを箱から取り出すと、何やらディスプレイにフィルターみたいなのがはってあります。
注意書き的なことが書いてます。 とりあえずフィルター外すかと思って剥がそうとしても剥がれない。。

「何だこれ。」

って思ってとりあえず電源を入れてみると、・・・・・

 えっ。。 えっ。。。。。 

てな感じになります。 こんなにも綺麗に文字が表示されるのかと衝撃を受けました。

無料で読める
Amazonのkindleストアに行くと、無料で読める書籍が見つかります。青空文庫みたいなかんじです。とりあえず、
  • こころ
  • 変身
  • 檸檬
  • 人間失格
  • 蟹工船
あたりをダウンロードしました。なんかもうこの時点で、もとは取ったなみたいな感じになりました。

伊坂幸太郎の作品が読める
日本だとKindle版のコンテンツは少ないかなと思っていましたが、伊坂幸太郎の作品はほぼすべてKindle版で揃ってます。とりあえず大人買いして全作品コンプリートでしょ。

辞書が入っている
英語の辞書が2つ入ってました。OxfordとNew Oxford。 iPhoneに英英辞書を入れようかなと思っていましたが、買う手間が省けました。ディスプレイサイズ的にも辞書系はiPhoneよりKindleの方がいいかな、と思います。

どこまで読んだかすぐ分かる
すごい高級機能というわけではないですが、前回読み終わったところをすぐ表示してくれるのはうれしいです。あと全体の何パーセントまで読んだかも表示されます。これも使ってみると地味にうれしい機能。

2013年1月1日火曜日

読書「罪と罰<下>」

ドストエフスキーの「罪と罰」下巻を読んだ。

ラスコーリニコフが自首を選択するまでの苦悩と、ソーニャの献身的な支えによって再び生きる意味を見出すまでの過程が描かれていた。

優れた才能を持ちながらも苦悩するラスコーリニコフ、経済的な余裕はあるが人生に意味を見出せないスヴィドリガイロフ、貧しくても前向きに強く生きようとするソーニャ。

いろいろな生き方があると思うけど、ソーニャのように一瞬一瞬を大切に生きていきたいと思った。背伸びはせずに、自分ができることをコツコツとやっていこうと思った。

2012年10月30日火曜日

読書「ボッコちゃん」

星 新一の「ボッコちゃん」を読みました。50作のSF短篇小説が入っています。 個人的には鏡が一番おもしろかったです。

2012年10月6日土曜日

読書「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」

会社の人に勧められて読みました。以下のいずれかに当てはまる人は読んでおいた方がいいと思います。実践すれば誰でもプレゼンがうまくなるテクニックが盛り沢山です。
  • 営業職の人
  • 人に何かを教える職業に就いている人
  • 学会発表をする人
  • 面接を受ける人
  • スティーブ・ジョブズのスピーチを聞いて感動したことがある人


 

特に印象に残ったところだけ紹介します。

習得には1万時間が必要
どのようなことであれ、世界的な達人というレベルに熟達するには1万時間の練習が必要。1日3時間を10年続けること。

バケツ方式
尋ねられる可能性が高い質問をリストアップし、カテゴライズしておく。実際に質問されたら用意しておいたバケツにあてはまる回答をする。7種類バケツを用意しておけば十分。

なぜ気にかける必要があるか
なぜ気にかける必要があるのかを話す。自分自身にメリットがない話を聞きたいと思う人はいない。

2012年7月13日金曜日

読書「1Q84 BOOK5,6」

1Q84の5巻と6巻を読んだ。友人曰く、終盤は難しくなるということだったが、まったく難しいとは感じなかった。おそらく自分の読み方が浅いのだろう。

「リトル・ピープル」とは結局何だったのか?
我々が暮らす現実の世界において何を指しているものなのか?
そして作者が伝えたかったことは何なのか?

 そこまで考えて読むと読書の楽しみが増すのかもしれない。自分は単なるファンタジー小説として読んだだけなので、そこまで深い考察はしなかったが、それでも充分楽しめた。


2012年6月4日月曜日

読書「ノルウェイの森」

  ノルウェイの森を読んだ。人の死、家族、性の描写というのは文学の共通テーマなのかなと思った。最後の方は電車の中で泣きそうになるのを堪えて読んでいた。

  登場人物の中では永沢という男が好きだ。あのストイックさと精神的な強靭さはすごいなと。彼が語る「労働と努力の違い」が印象的だった。曰く、世の中の大半の人間は努力をしていない。彼らは労働はしているが、努力はしていない。努力というのは主体的に目的的になされるものだと。

  加えて、「誰にも理解されたいとは思っていない」という部分は自分も共感できた。人は人で、自分は自分。人がどう評価するかよりも、自分が自分の行動をどう評価するかを大切にする。人からの評価はあまり気にしない。もちろん尊敬する人や、信頼している人の評価や助言は聞き入れるが、それ以外は自分の信条と異なっていれば相手にしない。とか言いつつも、それは自分の中の理想像であって実は周りの同僚や上司の評価をしてしまうときもある。彼のように強い人間になるためには、やはり彼自身がやっているような日々の反復的な努力・自分磨きが必要だと思う。

  主人公のワタナベが愛読している「グレート・ギャツビー」が気になるので、これ読んでみようと思う。あと「ライ麦畑」も。この辺は社会人の嗜みとして抑えておくべきだと思う。


2012年5月11日金曜日

読書「1Q84 BOOK2,3,4」

 1Q84のBOOK2,3,4を読みました。最近本を読むスピードがあがってきた気がします。BOOK1はハードボイルドな感じでしたが、BOOK3あたりからファンタジーっぽくなってきました。BOOK4で終わりかなと思いましたが、BOOK5, 6へと続くらしいです。

BOOK4の天吾が自分の人生を昏睡状態の父親に語るシーン、青豆が首都高速道路で拳銃を自分の口の中に入れ自殺しようとするシーンは強烈でした。暗くて憂鬱な世界に惹きこまれました。そして「空気さなぎ」の内容、ふかえりがコミューンで体験したこと、青豆が暗殺したさきがけのリーダー、といろいろな物事がひとつに繋がりました。BOOK4まででおなかいっぱいな感じです。あと2巻も続くなんて信じられません。

気になることと言えば、戎野先生と小松の所在。この二人は無事なのか?それと細かいところですが、天吾がふかえりに書き直した「空気さなぎ」を見せたときにふかえりが言った「まるでわたしが書いたみたい。」これは何を意味しているんだろう。何か意味深な発言だった気がする(特に意味はないかもしれませんが。)そして青豆はどうなったのか。空気さなぎの中に入っていたけど、死んでしまったのか?レシヴァとなった天吾はどうなるのか?んー、考えてみるとまだまだ新しい展開がありそうです。

2012年4月25日水曜日

読書「1Q84 BOOK1 〈4月‐6月〉前編」

村上春樹の「1Q84 BOOK1 〈4月‐6月〉前編」 を読んだ。村上春樹は友達が好きで何度も勧められていた。英会話のフィリピン人の講師や、アメリカ人のPen Palも好きと言っていたので、これは読むしかないと思ってよんでみた。

ストーリーは良く練られていておもしろく、かつ文章の表現も印象に残るものが多くいろんな人が好きだという理由が分かりました。女殺し屋の青豆と、塾で働く数学講師かつ趣味で小説を書いている天吾の二人に焦点をあてた群像劇のような感じで章立てされています。加えて、美少女不思議系女子高生フカエリや、青豆に殺しを依頼する老婦人などなど個性豊かなキャラクターたちが物語を一層おもしろいものにします。

村上春樹の小説は読みにくいとか理解できないという人が多いですが(そういう人達の大半は「海辺のカフカ」を読んだといいます。)、この「1Q84」はとても読みやすいです。文庫本が出てるので興味のある人は是非。


2012年4月10日火曜日

読書「ゴールデンスランバー」

伊坂幸太郎のゴールデンスランバーを読みました。J・F・ケネディ暗殺事件からヒントを得たようなフィクション小説です。日本国の首相が爆弾で暗殺されて何故か自分が容疑者として指名手配されます。次々と出てくる証言者、行ったことのない店の防犯カメラに何故か映っている自分の姿、異常なほどに強引な警察の捜査。
 
 最後の締め方が面白かったです。「痴漢は死ね。」「ご主人浮気してますよ。」「たいへんよくできました。」なんというか味があって思わずにんまりしました。ちなみにタイトルはビートルズのアビーロードの中の曲名から取ったそうです。はて?そんな曲あったかな。と思って改めて聞いてみると名曲でした。

2012年3月11日日曜日

読書「心がスーッとなるブッダの言葉」

社会人一年目のときに仕事が上手くいかなくて買った本。途中まで読んで、本棚にしまっていたけど、ふと気になってもう一度最初から読んでみました。

 仏教(テーラワーダ仏教)の教えがいろいろと書いてあります。人生に迷ったとき、心配ごとが尽きないとき、心を鍛えたいとき読むと心がスーッとします。仏教と聞くと、宗教で信仰染みた如何わしいものだと思っていましたが、テーラワーダ仏教は大変論理的で科学的です。「神様に祈っても何も解決しない。問題を解決したければ自分で動け。」という姿勢で教えを説きます。

 いろいろなことが書いてありましたが、特に印象に残ったのは「今を生きろ」ということです。人間は過去や未来を変えることはできない。大切なのは今ですと。作者が講演会で話をするとき、以下のような質問をするそうです。
「皆さんは今悩み事がありますか?」
すると、みんな「たくさん悩みがある。」と答えるそうです。そこでもう一回、
「それでは、今この瞬間どうにも耐えられない我慢できない苦痛、悩みがありますか?」
すると、みんなそれは無いと答えるそうです。そして作者はこう続けるそうです。
「あなたが生きているのは"今"この瞬間です。人生は、”今”の積み重ねです。"今"現在具体的な悩みや苦痛がないなら、この先も大丈夫なはずです。」と。

 人間の悩みの大半は、変えることのできない過去に対する後悔や、悩んでも仕方のない将来の不安です。終わったことは終わったこと。将来問題が起こったら起きたときに対応すればいい。自分たちにできるのは今を生きること。今を楽しんで、今できることを自分たちの出来る範囲でやっていればいいのです。

 人間の心というのは本来汚いもので、自然に良くなるということは無いと思います。私自身、この本を読んで自分の心が汚れていて、そのせいで自分は不幸になっていると確信しました。心を鍛えたいです。



2012年2月19日日曜日

読書「この一言が人生を変えるイチロー思考」

 ちょっと立ち読みして気になったので買いました。イチローの思考パターンを分析した本です。野球じゃなくても何か一つにひたすらに打ち込んでいる人、何かを極めたいと思っている人にはお勧めです。
  1. 嫌いな練習をどうやって毎日こなすのか
  2. 結果に落ち込まない思考パターンとは
  3. 目標設定の方法
  4. スランプを楽しむ方法
  5. 遠回りをすることが近道
  6. 自分らしさの追求
などなどとても勉強になりました。

 また、ただイチローの言葉を掲載しているだけではなくスポーツ心理学の教授が分析を行っているため心理学、精神学に関するトピックがいくつか現れます。この辺りは知識として知っておいて損はないと思います。

2012年2月12日日曜日

読書「共喰い」

芥川賞受賞で話題になった田中慎弥さんの「共喰い」を読みました。

「共喰い 」と「第三紀層の魚」という二話が収録されています。ストーリーそのものというよりも描写や文章で魅せる作家さんなのでしょうか?いつも読むのが伊坂幸太郎なのでストーリー展開には物足りなさを感じました。

「共喰い」の方はおもしろい表現がいくつかあって、そこに深い意味があるのか意味がないのか考えるのがなかなか難しかったです。一番謎だったのは、

「便所で小便のために引っ張り出した性器は、いま見たばかりの琴子さんの首とは全然似ていない。」

という一文です。特に意味がないと言われればそれまでですが、やたらと存在感のある文章で気に成りました。あ、でも読み終わった今考えるとこれは「父親の暴力性を受け継いだ自分」と「従順な琴子さん」を表すメタファーっぽいですね。

「第三紀層の魚」は、国語の教科書に載ってる小説みたいな感じでした。国語の教科書には載せてはいけなそうな「共食い」とは対照的ですが、両作には、”田舎”、”釣り”、”家族”、”血のつながり”といった共通点がありました。


2012年1月24日火曜日

読書「罪と罰(上)」

ドストエフスキーの「罪と罰」の上巻を読みました。海外の古典文学作品を読んだのは人生初です。

 まず、あらすじをちょっとだけ書きます。貧困に苦しむ元学生のラスコーリニコフが金貸しの老婆を殺害します。そして犯行現場を偶然見てしまった老婆の妹も殺してしまいます。これが罪の部分です。後半では、事件後のラスコーリニコフの後悔、焦燥、苦難といった心理描写、証拠隠滅のためにとる不可解な行動、それを疑う彼の家族・友人とのやり取りが書かれています。

 上巻の最後の部分に出てくるラスコーリニコフが週刊誌に寄稿した犯罪に関する思想がこの小説の大きなテーマに繋がっているかと思います。「世界を変えるような優れた人間は犯罪を犯してもよいのか?」ということです。それから本当は大したことのない青年が、自分は優れた人間だと勘違いをして犯罪を犯し出したらどうなるのか?という観点も興味を惹かれるものでした。

 下巻でラスコーリニコフがどうなるのか、そして、この小説のテーマにどのような結論付けがなされるのか楽しみです。