希望が無くなってしまった日本で、大規模な中学生の不登校が発生する。中学生たちは学校に意味を見出せなくなってしまっていた。中学生たちはインターネットを通じて巨大な組織を形成し、インターネットビジネスによって影響力を増していく。やがて中学生たちは日本の中に独立した国家を築きあげる。
この書籍は1998年から2000年に連載されていたものらしい。会社とは異なる共同体組織によるビジネスの台頭、デジタル通貨の発行、インターネット動画を使った監視(ガーシー?)、姥捨山プロジェクト(成田悠輔?)などが作中で描かれていて、20年前からこのような世界観を持っていた村上龍ヤバいなと思った。
最終的に中学生の集団は北海道に集団移住して、独自の国家のようなものを作る。これは、ピーターティールやセルゲイブリンとかがやろうとしていることに近い気がする。日本オワコン論が語られるようになってから久しいが、2020年台に起きそうな新しいムーブメント的なものが書かれていてワクワクした。
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