太宰治の人間失格を読みました。
作中で、主人公が友人と言葉遊びをします。
その中で、「罪」のantonymは何か?という問いがされます。
その答えによって、その人のすべてが分かると主人公は言いますが、結局その場面では答えにたどり着くことは出来ません。
「罪」のantonymは、「死」ではないかと思います。
「生きていくことは罪なのか?」と主人公が自問する場面があります。「生きること」 = 「罪」であれば、罪のantonymは「死」です。
そして作者は自身の人生で罪とは正反対の決断をしました。この作品が太宰治の遺書だとすると、それが答えなのではないでしょうか。
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